治療期間が短く、お体にも優しい

メリットの大きい抜歯即時埋入法

一般的なインプラント治療では、歯を抜いた後、インプラントを埋め込む手術まで少し時間を置きます。インプラントをあごの骨に埋め込むために、抜歯した箇所の骨の回復を待つ必要があるからです。

「抜歯」と「インプラントの埋め込み」で二度の外科処置を行うので、その分治療期間が長くなります。

またこの方法のデメリットは、治療期間が長いだけではありません。抜歯後に時間を置くことで、あごの骨が痩せてしまう恐れがあります。

インプラント治療では、患者さまのあごの骨と、人工の歯の根がしっかりと結合することが重要です。しかし骨が痩せてしまうとうまく結合できず、インプラントが不安定になりかねません。
 

当院では、「抜歯即時埋入法（ばっしそくじまいにゅうほう）」に取り組んでいます。

これは、抜歯をすると同時にインプラントを埋め込む方法です。歯を抜いた後に時間を置かないので、骨が痩せてしまうのを防げます。

抜歯即時埋入法は、患者さまにとってメリットの多い方法です。具体的には、以下のような利点が挙げられます。
 

抜歯後すぐにインプラントを埋め込むため、歯を抜いた傷が治ると同時に骨とインプラントが結合していきます。抜歯後に時間を置く方法に比べてインプラントが定着しやすく、治療の成功率が高まります。
 

抜歯とインプラントを埋め込む処置を一度に済ませられるので、患者さまのご負担を軽減できます。二度の手術が必要だった従来の方法に比べて、痛みや手術へのご不安が少なく済むのがメリットです。
 

これまでの方法では、抜歯後に傷口の回復を待ち、その後インプラントの埋め込み手術を行っていました。そのため、通常は治療が終わるまで1年以上の期間が必要だったのです。

一方、抜歯即時埋入法では、ほとんどの場合3～6か月で治療が完了します。治療期間の大幅な短縮が可能です。